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更新日:2019年2月21日

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平成26年度施政方針

小野市長H26施政方針

伊豆の国市長志子

はじめに

昨年4月、市民の皆様の負託を受け、伊豆の国市政の舵取りを任されてから、10カ月を数えました。この間、議員各位をはじめ多くの市民の皆様から温かいご支援をいただいたことに、深く感謝を申し上げます。
私は市長に就任し、7つの命題に沿って、粛々と市政運営を進めているところであります。安全安心の暮らしを実現するために、また子育て支援、教育環境の充実、待ったなしの防災対策、医療・介護・福祉の諸問題への対応、観光地の賑わいを取り戻すことはもとより、農業・商工業を一体化させた6次産業の発展を期して、それぞれ施策の推進を図っております。
併せて、市民や有識者による事業評価を行い、それを受けて従来の事業の見直しを進めると共に、庁内では機構の改編を行うなど行財政改革を進めながら、7つの命題の早期実現に取り組んでいるところであります。


さて、現在の経済情勢を見ますと、デフレによる景気の先行き不透明な状況が長期にわたって続いてきた中、安倍政権は、いわゆるアベノミクスの「三本の矢」、すなわち、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を展開しております。それが所得増という形で家計部門へ波及し、消費拡大を経て景気低迷からの脱却に繋がるのか、期待が寄せられておりますが、まだまだ地方には景気回復の実感がないというのが現状であります。
このような厳しい状況であるからこそ、私が愛してやまないふるさと、伊豆の国市にとって、何が必要か、何を為すべきか、また、伊豆の国市の未来の展望を切り開いていくために、今やらなければならない事業は何か、地域に活力があふれ、伊豆の国市そのものが健康であり続けるためには、何を大切にするべきかを慎重に考え、大胆に実行していく必要があります。

平成26年度予算について

平成26年度予算は、一般財源の大幅な増収が見込まれない一方、扶助費をはじめとする経常的経費の増加により、収支不足が拡大傾向にある大変厳しい財政状況の中での編成となりました。
特に、生活保護費などの社会保障関係経費や各種公共施設の老朽化に伴う維持修繕費の増加により、新たな行政サービスに充当する財源の確保は、年々厳しさを増している状況にあります。
このような状況を踏まえ、国・県補助や基金、地方債を有効に活用しつつ、事務事業の必要性を改めて検証した上で、緊急度や優先度の高い事業から積極的に実施すべく、新年度の予算編成を行った次第であります。
昨年は、願成就院の運慶作諸仏5体が国宝に、江川家所蔵の古文書など3万9千点余が国の重要文化財にそれぞれ指定され、また、韮山反射炉を構成資産とする「明治日本の産業革命遺産、九州・山口と関連地域」が、世界遺産候補としてユネスコに推薦されるという明るいニュースがありました。
加えて、さる2月11日には、東駿河湾環状道路が開通し、伊豆中央道と接続され、当市へのアクセスが格段に向上するなど、今、私たちの背中を押す、力強い追い風が吹いております。
私は、大偉業を成し遂げた先人たちのご苦労に敬意を表すると共に、未来を生きる子どもたちの幸せを願い、伊豆の国市に吹き寄せる追い風を市政発展に活かすべく、施策という帆をいっぱいに広げて、「新たなまちづくり」に取り組んでいく覚悟であります。


平成26年度は伊豆の国市制施行10周年という節目の年となります。
新年度予算は、伊豆の国の次の新しい10年に向けた「安心と未来づくりのスタート予算」と位置づけ、子育て支援、教育環境の整備、防災対策などの重点施策を着実に推し進める一方、韮山反射炉の世界遺産登録の推進など、伊豆の国市の発展に不可欠な施策を積極的に予算化しました。

小野施政「7つの命題」

この予算をもって、これから「安心と未来づくり」を具現化していくにあたり、私の「7つの命題」に沿って、平成26年度の重点施策の大要を申し上げます。

1.安心・安全の暮らしを実現

1つ目は、「安心・安全の暮らしを実現」についてであります。
たびたび交通事故の犠牲者となる子どもや高齢者の大切な命を守るため、通学路の整備や歩道へのグリーンベルトの整備を行い、通学する児童生徒や歩行者及び車両の安全性を確保してまいります。また、富士見区の長5015号線ほか17路線で拡幅・舗装改良工事の整備をし、利便性の向上に努め、快適で安全な道路環境の充実を図ってまいります。
児童、生徒が安全かつ快適な環境のもと、質の高い教育が受けられるよう、老朽化が進む小中学校等の教育施設について、長寿命化のための大規模改修を継続して実施してまいります。
環境負荷の少ない資源循環型社会の実現に向け、事業者へのエコアクション21の認証取得や住宅用新エネルギー機器の設置補助を継続し、市・事業所・市民が一体となった地球温暖化対策を推進してまいります。
また、韮山福祉保健センターについては、大規模な災害時に災害ボランティアの拠点にもなることから、災害時における必要最小限の電力確保を図るとともに、新エネルギーの導入促進のため、太陽光発電設備及び蓄電池を設置いたします。

安全で効率的な施設の整備に向け、広域一般廃棄物処理施設建設候補地選定委員会での施設建設候補地応募申請地に対する審査を踏まえ、26年度内には、施設建設地を決定できるよう、伊豆市と連携してまいります。
伊豆の国市の地域特性を活かした景観形成を推進するため、景観計画に従い、江川邸周辺地域を「景観重点整備地区」と捉え、規制・誘導やまちづくり等を地域の人たちと共に協議し、重点整備地区の計画を策定します。
伊豆の国市を訪れる方や市民に対して、市内での移動や行動に関わる情報をわかりやすく伝え、また、市内の観光資源を紹介し、美しい魅力ある景観の創出と、人の集まるまちづくりのため、公共サインの整備に向けた調査、検討を進めてまいります。
市民生活の基盤である道路に愛称をつけ、道路の位置をわかりやすくし、かつ、市民が親しみやすい快適で楽しい道路環境の創造を図ることを目的に、道路愛称の選定を進めてまいります。
上水道につきましては、水道管理体制の充実を図り、安全でおいしい水道水の供給を図ると共に、原木水源から多田配水池までの送水管や大仁地区の基幹管路の耐震化など、地震等に強い管路整備を図ってまいります。また、板橋地区への安定供給を図るため、新水源の調査、施設の実施設計を行ってまいります。
生活排水、雨水処理の整備につきましては、本年度に引き続き、神島・中島地区の浸水被害の軽減を図るため、神島ポンプ場の整備を進めてまいります。また、江間地区の公共下水道整備や、長寿命化計画による施設の適正な維持管理を実施してまいります。

2.農業・観光・産業経済・雇用対策の強化と充実

2つ目は、「農業・観光・産業経済・雇用対策の強化と充実」についてであります。
魅力ある農業の振興として、商工と農業の緊密な連携を図るため、農業の6次産業化の推進に向けた専任の組織を設け、事業化への調査、検討などを行ってまいります。また、意欲ある担い手が魅力ある農業活動を展開することができるよう、ニューファーマーに対しJAと連携し、研修や就農後の支援体制を強化してまいります。
地域資源を活用した観光の活性化を図るため、東駿河湾環状道路と伊豆中央道の連結による、首都圏からの観光客を対象とした各種誘客キャンペーンを、旅館組合や観光協会と共同し、積極的に展開してまいります。また、昨年度から検討を進めている観光事業計画を完成させ、新たな視点での観光交流人口の増加を目指していきます。
本年11月に全国の菊愛好家が丹精込めて育てた自慢の菊を出品し、日本一の菊作りを競う全日本菊花大会伊豆の国市大会が開催されるので、観光地として、訪れる方のニーズに応えると共に、伊豆の国市の魅力を紹介し、観光振興に繋げてまいります。
伊豆長岡駅前周辺に観光・文化遺産などを総合的に案内することができ、「おもてなしの心」をもって、観光客をあたたかく迎えられるよう、総合案内所設置に向けた調査、検討を進めてまいります。
また、商工業の活性化と共に、市民が安全で住みやすい住環境の整備を進め、定住人口の増加を図るため「新築住宅及びリフォーム助成」を継続し、地域経済の活性化を推進してまいります。
進出予定の企業に対しましては、企業立地に係る助成制度の情報の発信や新たに市独自の優遇制度を創出するなど、企業の誘致に積極的に取り組んでまいります。
韮山反射炉の世界遺産登録に向けた、周辺整備を実施するため、関係する土地等の取得を進めると共に、ガイダンス施設の実施設計を行います。また、今年の夏頃には、韮山反射炉にユネスコ世界遺産委員会の諮問機関でありますイコモスの現地調査が入る予定でおりますので、万全の準備を図ってまいります。
伊豆の国市の古代からの歴史や伝統を背景に、伊豆の国の歴史絵巻を表現した行列を核とする、伊豆の国大時代祭を実施してまいります。

3.子育て支援・少子化対策・女性の就業支援

3つ目は、「子育て支援・少子化対策・女性の就業支援」についてであります。
子どもを安心して生み、育てられる環境を整備するため、母子の健康管理、育児や発達支援、各種健康診断などの母子保健支援体制を構築し、切れ目のない子育て支援を充実してまいります。
また、伊豆の国市の教育・保育及び地域子育て支援を円滑に実施するため、「子ども・子育て支援事業計画」を策定します。
女性の就業を促進していくために、子育て世代の負担を軽減し、一部、保育料の引き下げをいたします。
また、放課後児童教室の施設拡充を進め、平成27年度から小学4年生を受け入れる体制を整えてまいります。
さらに、遠距離通学児童生徒のバス定期代に対して、小学生は全額補助、中学生は35%の自己負担分のみでの窓口購入を可能とし、保護者負担の解消と軽減を図ってまいります。
支援が必要な障がいのある子どもの通所支援や放課後等デイサービス、相談体制の充実を図るため、平成27年4月からの開設に向けて、児童発達支援センターの施設整備を進めてまいります。

4.教育・人づくり・スポーツ振興と文化のまちづくり

4つ目は、「教育・人づくり・スポーツ振興と文化のまちづくり」についてであります。
児童、生徒が豊かな心と確かな学力、たくましく生きる力を身につけ、意欲的に学習活動に取り組む、知・徳・体のバランスのとれた教育実施体制を目指し、地域から信頼される学校づくりに努めます。学力向上と読書活動充実のために図書館司書を2名増やし、すべての小中学校図書室に専任の司書を配置します。また、学習生活支援員を配置し、子どもたちを側面からサポートする体制を堅持します。
魅力ある学校づくりとして、防災や安全衛生面における配慮だけでなく、時代の変化に対応した学校施設整備の充実に努めていくと共に、長岡中学校及び韮山中学校の教室すべてにエアコンを設置し、市内中学生の学習環境の改善と平準化を図ります。
市民一人ひとりが、個々の意欲やライフステージに応じた学習活動を展開していくための支援として、生涯学習講座や公民館講座、こども教室など年間を通じて開講し、多様化する市民の要望に応えてまいります。また、青少年健全育成を推進するため、旧大仁東小学校を新たに野外活動センターとして、整備してまいります。
市内小学校5年生全員を対象として、日本サッカー協会主催のこころのプロジェクト「夢の教室」により、将来の伊豆の国市を支える子どもたちに夢を持ち、努力することの大切さを学ぶ教室を開催いたします。
だれもが気軽に文化・芸術に親しみ、心豊かな市民社会を実現させるため、優れた文化・芸術に親しむ機会を提供すると共に、伊豆の国市出身の芸術家や市民参加型の公演などの自主事業を展開してまいります。
本市の恵まれた自然や歴史、文化を背景に、にぎわいを生む市民の交流と市民の融和、一体感を醸成し、未来に向かって力強く歩んでいくため、市制施行10周年として、様々な記念事業を行ってまいります。

5.防災対策基盤の整備

5つ目は、「防災対策基盤の整備」についてであります。
災害や危機に強いまちづくりが、常に求められています。
災害発生時に必要な情報が迅速かつ正確に伝えられるよう、同報無線難聴地域の解消を含め、災害情報伝達の強化として、同報無線を個別に受信できる機能を備えたラジオを市民に頒布することにより、市民の安全・安心をより一層強固にしていきます。
大規模地震に備えるための、プロジェクト「TOUKI-0」及び大規模建築物耐震化支援では、予想される駿河・南海トラフ地震による木造住宅及びホテルなどの大型施設の倒壊から、一人でも多くの命を守るために、耐震診断や耐震補強工事等に関する助成を行い、木造住宅等の耐震化を推進します。
道路における重要路線の耐震補強整備の充実を図るため、韮山跨線橋の耐震補強工事を実施するほか、舗装路面調査や道路法面構造物点検を実施してまいります。
浸水対策の推進を図るため、南條真如地区の洞川上流部及び原木一色地区の堂川下流部への調整池建設を実施すると共に、千歳樋管上流部の雨水バイパスとなる排水路整備を推進していきます。また、神島地区の鍋沢川下流に建設を予定している神島ポンプ場に併せて、神田橋樋管の放流渠ゲートを整備してまいります。
災害時の医療救護体制の整備、充実を図るため、順天堂大学病院や医師会と共同し、トリアージ訓練及び情報交流訓練等を実施していきます。
教育施設の防災対策の充実を図るため、昨年度の調査結果に基づく、非構造部材の耐震対策に取り組んでいくと共に、社会教育施設などにおける耐震化点検、改修方法の検討をしてまいります。また、保育園・幼稚園・小中学校すべてに緊急地震速報システムを設置し、子ども達の命を守るための防災対策に努めてまいります。

6.医療・介護・福祉

6つ目は、「医療・介護・福祉」についてであります。
市民の健康づくりを推進するため、胃がんの早期発見と早期治療を目指し、高齢者の方でも受けやすい胃がんのリスク検査の導入を図ります。また、がん予防と生活習慣病の重症化予防対策を重点課題とし、順天堂大学医学部附属静岡病院をはじめ地域の医療機関と連携し、予防対策事業を推進してまいります。
乳幼児から小・中学校までの食育事業を推進すると共に、健康・温泉・食・運動をキーワードに、自分の健康は自分が創るという考え方を取り入れた、温泉を利用した健康づくりを拡充してまいります。また、各地区の保健委員の育成を図り、地域の健康運動事業を推進してまいります。
高齢者福祉の充実を図るため、社会福祉法人が行う小規模特別養護老人ホームと認知症高齢者グループホームの施設整備を支援し、施設入所待機者の解消を図ってまいります。また、ご用聞きサービス事業を開始し、高齢者の日常生活の援助をしてまいります。

7.行財政改革

7つ目は、「行財政改革」についてであります。
市の事務事業を、予算の執行率や事業の進捗度という観点からだけでなく、事務事業の目的に対する評価や達成度の観点などからも評価し、その結果を行政運営の改善につなげることにより、市民満足度の高い行政サービスを効率的に提供するため、今年度に引き続き、事務事業評価を実施します。
また、第2次伊豆の国市総合計画策定に向けた準備を進める共に、第3次行財政改革大綱を策定してまいります。
これまで、人口の増加や経済の成長に合わせて整備拡充してきた公共施設が、次々と大規模改修や建替えの時期を迎え、今後の維持管理や保全整備のコストの増加が避けられなくなってきており、今ある施設をこのまま維持し続けることは大変厳しい状況にあります。これらの課題を解決していくためには、本当に必要なものを見極めながら、効率的に施設を利用できるように施設の複合化や統廃合などを検討するため、公共施設再配置計画を策定いたします。
市民と行政がパートナーとして連携し、市民の声が活かされた、協働によるまちづくりを推進するため、市民と行政の協働を促し、様々な市民サービスが提供される豊かな地域社会と、誰もが安心して生き生きと暮らせるまちづくりを目指し、市民提案型のパートナーシップによるまちづくりを進めてまいります。
庁舎に訪れる皆様への利便性と行政サービスの向上を目的として、市民の方から質問の多い業務が、どこの部署の担当業務であるか速やかに確認し、また、ロビーや廊下でお困りになっている市民の方に対し、進んで声かけや案内をしやすくするため、市役所伊豆長岡庁舎1階の正面に市役所コンシェルジュ、総合案内窓口を設置します。
市政に関するさまざまな情報が市民にわかりやすく提供され、共有されるよう、広報紙やホームページの内容について、より一層の充実を図ってまいります。また、昨年開局しました「FMいずのくに」を活用した情報の発信と共に、インターネット上で、コミュニケーションができるソーシャルネットワーク等を利用し、市民の意見が幅広く聴取され、市政に活かされるよう、時代のニーズに即した広報、広聴活動の充実を検討するとともに、若者や海外からの観光客の重要な情報源となっているWifiについて効果的な活用について研究してまいります。
市民の意見や要望を的確に把握するため、市民の皆様との意見交換会の場や、まちづくりご意見箱など、さまざまな機会を通じて、市民がより市政に参画しやすい環境づくりに努め、寄せられた提言や意見をまちづくりに活かしてまいります。

結びに

以上、平成26年度予算案をはじめとする諸議案をご審議いただくのに先立ち、施策の大要をご説明申し上げました。私は、市民の皆様がこのまちに誇りと自信をもって、いきいきと暮らせるまちにしたい。そして、未来を担う子どもたちや孫たちの世代も安心して暮らせる伊豆の国市を創り上げたい、という強い思いを持って、これらの施策を推進してまいります。

平成26年2月21日
伊豆の国市長志子

お問い合わせ先

市長公室

〒410-2292静岡県伊豆の国市長岡340-1 伊豆の国市役所伊豆長岡庁舎2階

電話番号:055-948-1431

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