マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」に注意しましょう!
野外活動が多くなる春から秋にかけては、マダニの活動も盛んです。最近は春や晩秋でも気温が高い年があり、夏以外の季節も注意が必要になりました。
マダニに咬まれないようにしましょう
マダニは、山林や民家の裏庭、畑、あぜ道などに生息しており、生息場所に近づいた動物や人間に寄生し、吸血します。長い時間(10日以上のこともあります)吸血します。
病原体を持ったマダニに噛まれたり刺されたりすると、「日本紅斑熱」という感染症にかかることがあります。
「日本紅斑熱」とは
リケッチア・ジャポニカという病原体を保有するマダニに刺されることで感染し、重症化すると死に至ることもある感染症で、県内でも患者が発生しています。重症化して死亡した例もあります。
日本紅斑熱は、人から人へ感染して広がることはありません。
潜伏期間・症状
- 潜伏期間2~8日
- 頭痛、発熱、倦怠感を伴って発症します。
- 発熱、発疹、および刺し口が主な徴候で、ほどんどの症例でみられます。
- 重症化すると死に至ることもあります。
参考
予防するには?
- レジャーや農作業などで、野山や草むらや畑などに入る場合は、長袖・長ズボン・足を完全に覆う靴を着用し、肌の露出を少なくしてください。
- 服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)や、化学繊維素材のもの(マダニがつきにくい)がすすめられています。
- 屋外活動後は、帰宅後すぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認してください。
- マダニ用に市販されている忌避剤があります。また、虫よけ成分(ディート)が含有されている忌避剤を使用することで一定の効果が得られます。しかし、忌避剤を使ってもマダニを完全に防ぐことはできませんので、他の防護手段と組み合わせて対策をとりましょう。
マダニに咬まれたら?
- 吸血中のマダニを無理に取り除こうとすると、マダニの口器が皮膚に残り化膿することがあります。皮膚科等の医療機関で適切な処置を受けてください。
- マダニに咬まれたら、数日間、体調の変化に注意しましょう。
- 発熱や発疹等の症状が見られたら、早めに医療機関を受診し、マダニに咬まれた可能性があることを伝えましょう。
- 早めの受診と適切な抗菌薬の投与で、重症化を避けましょう。
静岡県/マダニが媒介する「日本紅斑熱」に注意しましょう!(外部サイトへリンク)