更新日:2025年9月17日
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国際交流員のアノンが広報Izunokuniに連載中の「アノンのあのね」第10回を紹介します。
サインバイノー!アノンです。
伊豆の国市では梅雨が明けると本格的な夏が訪れ、蒸し暑さは大変ですが、海を楽しめる季節がやってきます。モンゴルでも7月は最も暑い時期ですが、日本の夏のような湿気はなく、比較的過ごしやすい気候です。この快適な季節に合わせて行われるのが「ナーダム祭」。モンゴル語で“祭り”を意味し、国民にとって一年で最も大切なお祭りです。1週間ほどの休暇があり、多くの人がそのまま有給休暇をつなげて地方へ旅行するなど、夏を満喫します。そのため7月から8月にかけては、行政や企業の多くが休みに入り、仕事が止まってしまうことも珍しくありません。日本でいうと、お盆やゴールデンウィークを組み合わせたような長期休暇に近い感覚です。
一方、日本ではモンゴルのような長期休暇はあまりありませんが、祝祭日の数は世界的に見ても多い国だといわれます。しかし、有給休暇の消化率は先進国の中でも最低水準で、約50%前後にとどまっているのが現状です。背景には「同僚に迷惑をかけたくない」という気遣いがあり、日本人の国民性をよく表しています。勤勉さの一方で「働きすぎ」とも指摘されますが、その心遣いには深く感動します。とはいえ、自分自身の幸せも大切にしてほしいと感じます。
それでは、バヤルタイ。
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