更新日:2025年11月12日
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国際交流員のアノンが広報Izunokuniに連載中の「アノンのあのね」第23回を紹介します。2025年8月号

サインバイノー!アノンです。先月、天皇皇后両陛下がモンゴルを訪問されたのは、本当にすばらしいことでした。
両陛下がモンゴルの地に立たれた姿を見て、私は心から誇りに思いました。陛下と雅子さまの姿からは、お二人の心の豊かさと深い思いやりがにじみ出ていて、草原の風までやさしく感じたんです。でもね、モンゴル人である私が、歓迎するモンゴル側を誇りに思うのではなく、日本の天皇皇后両陛下の姿を見て誇らしく思ったことに、ちょっと不思議な気持ちにもなりました。きっとそれは、私の中で「日本」という国とその文化が、とても大切な存在になっているからだと思います。
この訪問には、国と国との友好を深めるという意味があるのはもちろんだけど、私の心をいちばん動かしたのは、お二人がモンゴル政府庁舎の貴賓席に座られた瞬間でした。というのも、あの机と椅子は、私の父方のお祖父さんが作った作品なんです。その椅子に天皇陛下が静かに座られ、丁寧にゲストブックへご署名される様子を見て、泣いてしまいました。きっとお祖父さんは天国から見て喜んでいるに違いない。
写真1モンゴル政府庁舎でゲストブックへご署名される様子

写真2彫刻家のお祖父さんと1歳のアノン

写真38月のモンゴル訪問時に政府庁舎で机の写真を撮りました。

