更新日:2025年4月11日
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国際交流員のアノンが広報Izunokuniに連載中の「アノンのあのね」第4回を紹介します。
皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は、Happynewyearより、この言葉を多くの人に言いました。
私が伊豆の国市に来て5カ月が過ぎました。皆さんのおかげで、伊豆の国市の生活にも慣れてきました。最初は、「日本で働いてみたい」という留学時代の夢を叶えるための来日でしたが、今の私の人生で最も大切なものは、家族、そして息子たちに変わっていたことに気づいたのです。
昨年の8月、伊豆の国市で暮らし始めたとき、私は一人でした。でも、この貴重な体験を息子たちにも味わってほしいと思い、約一カ月後、一緒に日本で暮らすことになったのです。10歳と12歳の息子たちは今、伊豆の国市の小中学校に通っていますが、言葉が通じない、知らない所で大変な思いをしているでしょう。日々、いろんな場面でカルチャーショックを受けていると思いますが、親としては、いろんな体験ができる機会を与えてあげたいし、頑張ってほしいという思いで見守っています。
日本とモンゴルの違いを大きく感じるのは、あいさつの文化。モンゴルは、どちらか言うと欧米に近い文化で、親しい感情を表すときには、握手し、肩をたたき、抱き合い、頬にキスするなどボディタッチをします。しかし日本人は、ボディタッチではなく、言葉のあいさつがほとんどです。二人の息子は今、どうやったら友達と仲良くなれるか悩んでいます。先日も、英語やモンゴル語では存在しない「お疲れ様でした」、「よろしくお願いします」の意味を聞かれ、私は納得のいく通訳ができませんでした。
それから、いろいろ考えてみました。日本語の代表的なあいさつの「お疲れ様でした」「よろしくお願いします」は、相手に心理的負担を与えないように気づかいつつ、チャンスがあれば自分の感謝の意を伝えるというコミュニケーション方法なのです。
これは、欧米やモンゴルのボディタッチとは違うけど、相手を敬った素晴らしい日本の文化だと思います。
私は息子二人には、日本語だけでなく日本の文化や、日本人の考え方を理解し、常に周りの人々に敬意を表す習慣を身に着け、多様性を大事にする人間になってほしいです。
それでは、バヤルタィ(さようなら)
2024年1月
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