更新日:2022年12月1日
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市内全域でナラ、カシ・シイ類の樹木が突然枯れる被害(通称:ナラ枯れ)が発生しています。
ナラ枯れの原因は、「カシノナガキクイムシ(体長約5ミリメートル)」という虫がナラ、カシ、シイ類の樹木に穴を開けて侵入し、虫に付着した「ナラ菌」が幹の道管内に入り込み通水機能を阻害することで、樹木が枯死してしまいます。ナラ枯れの被害木には、「カシノナガキクイムシ」が侵入した無数の穿孔痕や根元に大量の木くず(フラス)が発生します。
コナラの場合、ナラ菌に感染すると2~3割が枯死しますが、残りの7~8割は生き残るといわれています。また被害は、成熟した中~大径木に集中しており、幹の細い若木や苗木には、感染し難いことから、地域の森林全体や生態系そのものを破壊するような被害が発生するものではなく、3~5年程度で終息するといわれております。
主な被害対策は、伐倒駆除と予防剤の注入です。伐倒駆除は、直径10センチメートル以上の幹と根を伐採(伐根)し、1センチメートル以下のチップになるまで破砕する方法と伐採した丸太及び切り株をビニールシート等で被い、薬剤でくん蒸する方法があります。
予防剤の注入は、幹に穴をあけて薬剤を注入し、ナラ菌の繁殖を防ぎます。なお、予防剤を注入した木は、シイタケなどの原木栽培には使用出来ませんのであらかじめご注意ください。
ナラ枯れは、被害を根絶させることが困難な病気です。ナラ枯れを発見した場合は、倒木や枝の落下に注意していただき、道路沿いや住宅の近くでは、強風などにより倒れてしまわないようにあらかじめ対策をお願いします。
現在、市では職員の巡回や市民の方から寄せられる情報の把握、県や周辺の市町と連携し情報の共有に努めております。
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