更新日:2025年11月12日
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国際交流員のアノンが広報Izunokuniに連載中の「アノンのあのね」第25回を紹介します。2025年10月号
みなさん、サインバイノー!
今年の8月、モンゴルの首都ウランバートル郊外・ソンギノハイルハン区に、日本から特別な贈り物が届きました。伊豆の国市から寄贈された消防ポンプ車と救急車です。
寄贈に合わせて、伊豆の国市の危機管理課の職員たちが現地に渡り、車両の操作方法や実際の災害時の使い方を直接指導しました。真夏の強い日差しの下、モンゴルの消防隊員たちは真剣な表情でハンドルを握り、ホースを延ばし、無線で連絡を取りながら訓練を重ねていました。
「日本の車両はとても丈夫で、細かい工夫がされている。これから地域の人々の命を守る大きな力になる」──そう語ったのは、ソンギノハイルハン区の消防責任者。普段は中古車両や限られた装備で対応している彼らにとって、この寄贈は大きな希望となりました。
指導にあたった伊豆の国市の職員も「教えるだけでなく、逆にモンゴルの消防隊員たちの熱意に感動した。遠い国であっても、『命を守る』という思いは共通だと実感した」と振り返ります。
日本とモンゴル。距離は離れていても、人々の命を守りたいという思いはつながっています。赤い車両は、両国の友情と信頼の象徴として、これからモンゴルの町を駆け抜けていくことでしょう。
写真1皆で記念撮影

写真2消防車操作を教える伊豆の国市の職員

写真3命を守る白い車
