史跡北条氏邸跡(円成寺跡)一部公開について
伊豆の国市が史跡整備の計画を進めている国指定史跡北条氏邸跡(円成寺跡)を一部公開します。現在、史跡は非公開となっており、本格的な整備は数年先となるため、暫定的な園路と解説板を整備し一部公開することで、市民や来場者に史跡を知っていただく機会を提供します。
本史跡は、源頼朝の挙兵や鎌倉幕府を支えた北条氏の館と、幕府滅亡後に北条氏の鎮魂のために建てられた円成寺が発見された遺跡です。
公開の概要
- 公開期間:令和3年4月1日~本格整備工事開始まで
- 公開時間:9時00分~17時00分
- 場所:国指定史跡北条氏邸跡(円成寺跡)守山西公園(伊豆の国市中條469-5)の北側
- 暫定整備の内容
史跡内の高まりを利用した展望地に解説板2基を設置しました。解説板は、ガラス板で制作されており、ガラス面に建物等のフレームが描かれています。ガラス越しに発掘された建物跡を見通すと実際に発掘された位置に建物が建っているように見える仕組みとなっており、当時の建物群の位置関係や、スケールを立体的に理解することができます。平安時代終わりから鎌倉時代初めの北条氏の館と、室町時代の円成寺の当時の様子がイメージできる2種類を制作しました。
また、解説板には、伊豆中央高校美術部の生徒に協力を得て、当時のイメージ図も掲載しました。当時の絵巻物などを参考に描かれており、着色がなされ、人物も描かれているため、当時の様子をイメージする上での参考となります。
園路入口
展望地
北条氏邸跡解説板
円成寺跡解説板