更新日:2023年4月6日
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9時30分から15時30分まで(見学無料)
毎週水曜日
旧上野家住宅は、土手和田の上野家から寄贈された建物で、江戸時代中ごろの田方平野の農家の様式を残しています。
正面入り口は西を向いていて、東側は背戸(裏)となっています。背戸には小さな池や外便所などもありました。
内部に入ると、建物面積の40%を占める土間があります。この土間は、雨の時や夜なべ仕事をするための作業の場であったり、炊事の場でもあるため、広い面積が必要でした。
右側には、板敷きのひろま、ざしき、なんどの3室が連なりますが、仕切りはありませんでした。ひろまには囲炉裏があり、煮物や暖をとるだけではなく、家族団らんの場でした。また、そこから立ち上がった煙は、茅屋根や木材に浸みこんで、腐食防止や長持ちさせる働きもしていました。
囲炉裏の周りは家族の座る場所がはっきり決まっていて、とと座、客座、かか座などの名前がつけられています。
土間とひろまの境にある大きな柱を大黒柱、ひろまとざしき・なんどの境にある柱を小黒柱といい、いずれも棟まで伸びて屋根を支えています。この形式は平屋建では珍しく、江川邸の主屋と同じ古い形式です。また、束柱などの間隔が一定でないことも古い建物であることを物語っています。建物は、くさびと藁縄だけでとめてあり、釘は使っていません。
教育委員会では、内部に民具や農具の一部を展示して、市歴史民俗資料館としています。
指定名称 |
県指定文化財(建造物) |
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指定年月日 |
昭和52年12月20日 |
所在地 |
四日町字蛭ヶ島12の2(蛭ヶ島公園内) |
所有者 |
伊豆の国市 |
年代 |
江戸時代中期 |
構造 |
木造茅葺き、平屋、平入り寄棟造 |
見学料 |
無料 |
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